バフェットが株式投資で成功した訳

ノマド投資家 小泉雅史です。この1年で株式投資の運用額が約6倍に増えました。運用額自体はまだまだ少額ですが、複数銘柄からのリターンの積み上げで作った結果なので、手法としてはだいぶ確立した感があります。もちろん投資手法はバフェットから学んでいる「バリュー投資」がベース。書籍もたくさん読んだし、実際に直接バフェットに会って話も聞いているので、彼の投資手法については理解も格段に深まってきました。

 

投資は価値なり

バフェットは、「投資は価値なり」と言っています。「企業は人なり、投資は価値なり」です。確かにその通りだと理論は理解できますが、実際の投資では「価値」の算定は不可能です。より正確に言えば、その企業の清算価値は推計しやすい。なぜなら、現時点での資産の時価を求めれば良いからです。しかし、将来価値の算定は極めて困難です。未来がどうなるかは「神」しか分からないからです。理論的には、将来キャッシュフローを期待利回りで割り引いた現在価値となりますが、企業が生み出す将来キャッシュフローを正確に予測することなど不可能です。

企業の将来キャッシュフローは、単一事業であった場合、その事業が生み出すキャッシュフローとイコールですが、これはユーザーや競合の変化によっても大きく変動します。事業戦略を考える際によく使われる3Cフレームワークは、事業環境をカスタマー(ユーザー)、コンペティター(競合)、カンパニー(自社)の関係で定義していますが、将来キャッシュフローを推定する場合、時間の経過と共に、このユーザー・競合・自社がどのように変化するかを推測する必要があります。しかし、これはその企業の経営者であっても不可能なことです。

 

AIが普及すれば企業価値算定は可能?

バフェットの言う通り、投資は価値に対して行うものですが、その価値が分からないのです。仮に今後すべてのもの(物・者)がIoTでつながり、あらゆるデータがリアルタイムで収集され、企業もリアルタイムで決算できるようになり、さらにそれらの決算データをAI(人工知能)がリアルタイムに分析できるようになったとしても、将来キャッシュフローに基づく企業価値の正確な算定は不可能でしょう。

例えば、明日巨大地震が絶対発生しないと100%断言できない限り、どんな高度なIoT・AI社会が実現していたとしても、正確な企業価値を算定することなどできません。

そして株式市場では、多種多様な投資家が、誰も正確に分からない企業価値に対して、各々自分が考える企業価値に基づき行動しています。さらに悪いことに、市場には、企業価値など全く無視してチャートのトレンドだけで投資する短期投資家や、私的な事情でとにかく売らなければならない投資家など、異種格闘技選手がたくさん参戦しています。自分の考える株価と実際の市場価格が一致することなどほとんど期待できません。

 

バフェットが成功した訳

では、バフェットはどうやって株式投資で大成功をおさめたのでしょうか?前述の3Cフレームワークで説明すると、彼はカスタマー・コンペティター・カンパニーが変化し難い産業・企業に絞って投資してきたのです。将来の企業価値は誰も分からない。ただし、現在の状態から変化しないほど、将来は推計しやすくなる。実際、バフェットは「投資家にとって変化は悪である」と言っています。ただ、それでも100%にはならない。そこで、彼は投資の師匠であるベンジャミン・グレアムが提唱した2つの理論を実践してきたのです。「安全余裕率」と「ミスターマーケット」です。

安全余裕率とは「企業の本質的価値よりできるだけ安く買う余裕度」のこと。1万円のものを100円で買えれば損する方が難しい。しかも安く買えば買うほどダウンサイドリスクは限定され、アップサイドのチャンスは大きくなるのです。この考え方は目から鱗です。本当に素晴らしい。

でも、そんな安値で買えるのか?ベンジャミン・グレアムは、株式市場では投資家は往々にして企業価値など無視した短期的な行動を取ることに気づき、市場を「ミスターマーケット」と命名して、この躁うつ病にかかったようなミスターマーケットがその日の気分(特に恐怖)でバカみたいな安値で株を売ることを利用したのです。つまり、ミスターマーケットのミスプライシングを利用して、安全余裕率が高い安値のときにだけ投資したわけです。

 

まとめ

結局、バフェットの投資とは、投資は価値なり。しかし、その企業価値は正確に分からない。よって、現状から大きく変化しない企業に絞り、できるだけ正確にその企業の本質的価値を推定することに努め、ミスターマーケットがその本質的価値より大幅に安く株価を値付けしたときにだけ投資することで、成功確率を極めて高くしてきたのです。

最近、バフェットのIBMへの投資を世間はITカンパニーへの投資と解釈することがありますが、実際はクライアント事業を熟知した法人サービスカンパニーへの投資と捉えているようです。アクセンチュアのようなコンサル会社はIT関連企業ですが、事業内容は過去から大きく変化していないからです。

 

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