ノマド投資家 小泉雅史です。米国オマハで開催されるバークシャー・ハサウェイの株主総会の会場で、ウォーレン・バフェットやチャーリ・マンガーの後継者候補としてバークシャー・ハサウェイの投資ポートフォリオ・マネージャーを務めるテッド・ウェシュラーに会いました。タイトルの画像は、そのテッド・ウェシュラーと一緒に撮ってもらったものです。
後継者候補と目される投資ポートフォリオ・マネジャー
すでにバークシャーでは、後継者候補のポートフォリオ・マネジャーとしてトッド・コームズとテッド・ウェシュラーが採用されています。まずトッド・コームズが2011年にバークシャーに入社し、テッド・ウェシュラーは翌年2012年にバークシャー入りしています。トッド・コームズはバークシャー入社前までコネチカット州で運用資産4億ドル(420億円)のヘッジファンドを経営していたそうです。一方、テッド・ウェシュラーはバージニア州シャーロットビルで運用資産20億ドルの投資会社を経営していました。当時、バフェットが無名の2人を投資マネジャーとして採用したことが話題になりました。ちなみに、バークシャー・ハサウェイが最近行った約10億ドルのアップル株への投資は、当初バフェットによる投資と報道されていましたが、その後バフェットのアシスタントがバフェットではなく、トッド・コームズ、テッド・ウェシュラーのどちらかによるものであると語っています。2011年にインテル株取得を主導したトッド・コームズが有力とみられているようです。
バフェットランチ券のチャリティーオークションが入社のきっかけ
また、テッド・ウェシュラーは貧困問題に取り組む慈善団体グライドに利益が贈られる毎年恒例のバフェットランチ券のチャリティーオークションで、2010年・2011年の2回にわたり計500万ドル以上でランチ券を落札したことがきっかけでバフェットとの親交が生まれ、バークシャー投資マネジャーのオファーを得たとの逸話があります。
バフェット同様の長期集中投資が得意
テッド・ウェシュラーは、ペンシルベニア大学ウォートン校を卒業後、世界で化学薬品、レストラン、医療など様々な事業を展開するコングロマリット、W.R.グレースで働き始めました。この事業会社での経験を通じて、異なる業界の様々な事業への知見を深めたことが、後の投資業に大いに役立っているそうです。1989年にW.R.グレースを退社後、シャーロットビルのプライベートエクイティ投資会社、クアッド・C・マネジメントで約10年働き、1999年に独立して投資会社ペニンシュラを立ち上げました。シャーロットビルのメインストリートにある古い書店の2階にオフィスがあるヘッジファンドで、受付1人、アナリスト1人の小規模なファンドだったようです。
また、バフェットとは異なりショートポジションも保有していたそうです。ペニンシュラ設立の数年後、破産申請したW.R.グレースを1株当たり平均2ドルでシェア5%以上を取得し、その後大きなリターンを得たとのこと。彼はバフェットのバリュー投資を信仰しているそうで、バフェット同様に将来永続的にキャッシュフローを生みだす価値のある企業を丹念に調べ、集中投資するスタイルが得意。実際、自身のファンドでも投資先は10社余りだったとのこと。そのような投資哲学やスタイルがバフェットとの共感・信頼につながりバークシャー入社に結びついたようです。
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