DIY賃貸はアパート空室対策に有効か?

皆さんは「借主負担DIY型賃貸」という言葉を聞いたことはありますか?
2014年3月に全国の空き家問題に対して、国土交通省が有識者による検討会を経て公表した最終報告書にある賃貸借契約3類型の「Cタイプ(借主負担DIY型)」のことです。

 

ご存知のとおり、少子高齢化により全国で空き家が増えています。総務省が5年に1度実施する「住宅・土地統計調査(2013年)」によると、一戸建てやアパート、マンションなどを含め、その数は820万戸。住宅総数に対して「空き家率」は13.5%です。

 

つまり、8戸に1戸以上が空き家。賃貸用住宅では、全国で430万戸が空き家となっており、「大空室時代」が到来しているのです。

 

全国の大家さんの中にも所有アパートの空室対策に困っている方は多いと思いますが、DIY賃貸はそんな賃貸アパートの空室対策にとても有効なのです。

 

現在、多くの築古賃貸アパートは家賃の低迷等の問題で適切な修繕がされずに放置されているケースが多いですが、今回の国土交通省から提示された「借主負担DIY型賃貸」は、貸主の代わりに借主負担で自由に改装できる賃貸住宅、つまり「Do It Yourself型賃貸住宅」として、ボトルネックとなっている「修繕コスト問題」を借主に移転させ、また借主の手による改装で「老朽化物件に新たな価値」を生み出せる画期的な空室対策になる可能性があるのです。

 

実際に、私が所有している築23年の一棟木造アパートにもこの「DIY賃貸」手法をいち早く導入しました。結果、空室が埋まり始め、手ごたえを感じています。

 

導入した物件、駅徒歩15分以上にある築23年の14室の1Kと2室の2Kからなる築古木造アパートです。周辺物件の供給過剰と老朽化した建物により、平均家賃は3万円と低迷していた物件です。

 

多くの物件と同様、同じ間取り、同じ内装の画一的は部屋は多様化する入居者ニーズに十分答えられていませんでした。そして、低家賃のために適切な修繕投資も困難な状況だったのです。

ところが、「DIY賃貸」という空室対策手法を導入したところ、空室が埋まり始めたのです。そして物件に面白い変化が起こり始めました。

 

では、DIY賃貸を導入したことで、どんな変化が物件に起こり始めたのか?

 

例えば、物件近隣の和光大学と産学連携の話が進み、DIY賃貸アパートの「DIYモデルルームプラン・コンテスト」を地域で初めて開催する運びになりました。大学の学生チームが複数、私が所有する賃貸アパートの新しいDIYアパートのモデルルームを考えてくれています。DIYモデルルームプラン・コンテストページはこちら

 

 

他にも空室対策に有効な様々な変化が起こり始めました。、どんな変化が起こったのか?長くなりましたので、次回書きたいと思います。

 

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