和光大学との産学連携、DIY賃貸アパートプラン・コンテストの結果は!?

11月2日に和光大学と産学連携にて準備してきた「DIY賃貸アパートモデルルームプラン・コンテスト」を地域で初めて開催しました。

 

今回のモデルプラン・コンテストの主旨は、国土交通省が推進している「借主負担DIY型賃貸アパート」、いわゆる「DIY賃貸」の地域成功事例を全国に先駆けて創出することです。

 

そして、このコンテストが「起点」となり、対象物件が所在する川崎市麻生区岡上地区の空室問題に先鞭をつけることが期待されています。

 

実際、コンテストの準備は7月から始まり、計3回のワークショップを経て、最終的には学生5チームのプレゼンテーションが行われました。そして、その中から最優秀賞として1チームを物件オーナーである私が選びました。

 

各チームのプレゼンはとても興味深いものでした。ハンモックを部屋や共用部にぶら下げる企画があったり、物件共用部の階段一面に入居者がDIYできるグリーン空間を演出する企画、あるいは、昆虫マニアが昆虫と共生できる部屋など、多彩なプランが発表されました。

 

ちなみに、今回は私の法人が所有する平成3年築の木造賃貸アパート、1K14室、2K2室、計16室の空室1室に対するDIY仕様モデルルームのデザイン・プレゼンです。

 

そして、私が最優秀賞に選んだプランは・・・

企画名、「自然と生きる家」。

 

なんと、物件固有のアニメキャラクターが存在して、そのキャラクターが部屋のDIYを指南してくれたり、入居者同士の交流を促してくれたりと、とても斬新な企画でした。実際の交流にはインターネットのSNSなどITも活用する予定です。

学生らしい自由な発想と不動産業界の固定観念に捕らわれない思考から生み出されたユニークな企画だと思います。

 

そして、参加チームの中から、自ら住んでみたい!という学生さんまで現れ始めました。こんな形で空室が埋まっていくのは理想ですね。

 

コンテストで私が重視した評価ポイントは以下のとおりです:

・機能追求ではなく、ライフスタイル追求
・住みたくなる地域、住みたくなる家の創造
・単な部屋のデザインではなく、ライフスタイルのデザイン
・入居者がDIYできる仕掛けを工夫
・経年劣化ではなく、経年進化する部屋
・IT・インターネットの活用
・プラン導入コストは家賃の3~6ヶ月分程度

そして、DIY賃貸導入による期待効果は、

・入居者主導の修繕による満足度の向上
・DIYした部屋への愛着の芽生えと長期入居の可能性
・修繕コストの借主への移転
・入居者とオーナーによる「空間を育てる」という新発想、関係性の向上
・入退去を繰り返すことで各部屋が独自に進化できるオンリーワン・ルームの創造

などです。

 

不動産業界の人は、DIYというとすぐに壁紙を替えたり、キッチンを交換したりと設備ばかりに目が行きますが、設備中心のハードのDIYは、他の物件にすぐにマネされて不毛な設備競争を繰り返すリスクが高いと、私は考えています。

 

一方、今回の最優秀プランのように、物件オリジナルのキャラクターやネット活用は大したコストもかからず、経年と共にキャラクターやネットを進化させることが投資です。

 

そして、このようなソフト・サービス系の企画はライバル物件が簡単に模倣できないのです。

 

再度強調したいのですが、設備等の「機能」への投資は「経年劣化」という時間とともに価値が下がって行く投資です。一方、キャラクターやネットのような「ソフト・サービス」への投資は「経年進化」という時間を味方にできる投資なのです。

 

今回のコンテストを通して、このような魅力的なプランを採用できたことに大変満足しています。これは専門の建築学科を持たない和光大学の学生さんならではの、良い意味での素人発想が功を奏したのだと思います。

 

そして、今後はこの最優秀プランを実際に物件へ施工していく予定です。不動産業界に一石を投じるような面白い部屋になるのではと期待しています。

 

物件へのDIY賃貸プランの施工過程は、今後私の発行する無料メルマガで詳しく紹介していきます。施工状況を知りたい方は下記より登録してください。

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