アメリカのルイジアナ州南部にある同州最大の都市、ニューオーリンズ。私はこの街に25年程前、学生として住んでいましたが、今回約10年ぶりに再訪してきました。アメリカでも屈指の観光地として人気があるニューオーリンズですが、今回は現地に住んでいた視点で厳選スポットだけ紹介したいと思います。
まずは簡単にニューオーリンズのバックグランドについて。Wikipediaによると、
メキシコ湾に面し、ミシシッピ川の河口に位置する重要な港湾都市で、元来は穀物・綿花等、ミシシッピ川流域の農産物の輸出港として発展し、のちには工業都市・観光都市としても発展した。かつてはフランス領ルイジアナの首府であり、市内のフレンチ・クオーターと呼ばれる地区には、今なおフランス植民地帝国時代の雰囲気を残している。ジャズの発祥地としても名高い。 クレオール料理、ケイジャン料理で有名な美食の町としても知られる。 毎年2月頃に行われるマルディグラ祭は、リオデジャネイロのカーニバルなどと並び、世界の主要カーニバルのひとつに数えられる。気候は、冬は穏やかであり、夏は湿度が高く暑い亜熱帯気候である。市の東側には広大な湿地帯が広がっていて、創設以来、水害に悩まされており、1インチ(約2.5cm)以上の降水量で容易に水害が発生する。水害から市を守るためにニューオーリンズは堤防で囲まれているが、2005年のハリケーンカトリーナによって堤防は決壊し、未曾有の水害を引き起こした。浸水を避けるため、墓地のほとんどが地下に土葬するのではなく、地上に埋葬室を設け、その中に葬っている。
アメリカ人に聞きてみても、ニューオーリンズは3本の指に入るぐらいユニークなところだそうです。ぜひ米国旅行の際は訪れていただきたい街です。ネットで検索すると様々な観光情報が出てきますが、ここでは私が特にオススメするスポットのみ書きたいと思います。
ニューオーリンズの数々の観光名所のなかで、特にオススメなのが、フランス・スペインの植民地時代の街並みを残すダウンタウンの「フレンチ・クオーター」、そのメインストリートであり沢山のバーやレストラン、ライブハウスなどが軒を連ねる「バーボン・ストリート」、江ノ電にも似ているクラシックなストリートカー(路面電車)に乗って行く「セントチャールズ・アベニューとオーデュボン公園」です。
まずはフレンチクオーターのバーボンストリートへ
ニューオーリンズへ来たら、やっぱり押さえておきたいのはバーボンストリートでしょう。毎年2月頃に開催されるマルディグラというカーニバルが有名ですが、「フロート」というパレードカーから投げられるビーズを首に巻き、仮装した人々が街中を練り歩く面白い光景を楽しめます。カーニバル開催中はお金持ちよりもビーズ持ちの方がモテるという不思議な現象が起き、皆ビーズを手にいれることに躍起になります。期間中は学校もお休みになるなどニューオーリンズ全体がお祭り騒ぎになるのですが、それ以外の季節に行っても十分雰囲気は楽しめます。また、バーボンストリート周辺のフレンチクオーターは、フランス・スペイン植民地時代の面影を色濃く残す建物が多く、アメリカにいても異国情緒を楽しめるところです。ニューオーリンズ独特のクレオール料理・ケイジャン料理店がバーボンストリート周辺には数多くありますので、ランチやディナーでオイスターやジャンバラヤなどの料理を楽しみ、夜はバーでジャズ・ライブを聴きながら名物カクテルのハリケーンを飲むのが典型的な遊び方です。
さらにチャンスがあれば、ぜひバーボンストリートを奥の方まで進んでみてください。だんだん人通りが少なくなり少し不安になりますが、しばらく歩くと古家を改装した素敵な雰囲気のピアノバーがあります。そこは観光客というよりも現地の若者が集まって飲んでいたりする場所です。このバー、本当にいい味を出していて、ニューオーリンズの古い街並みとマッチした最高の雰囲気です。演奏するピアノの周りに皆がグラス片手に集まり、美しい音色を聴きいったり、歌ったりして、自由に楽しんでいます。皆さんもきっとニューオーリンズらしい夜を堪能できると思います。他には、ジャズ発祥の地として伝統的なジャズのライブ演奏が聴けるプリザベーション・ホールや日本にも進出しているベニエ・ドーナツで有名なカフェデュモンドもオススメしたいですね。ベニエを食べたら、ぜひカフェの裏手にあるミシシッピ川まで歩いてみてください。川のほとりに出ると広大なミシシッピー川に圧倒されるはずです。イメージと異なり、川の水は茶色に濁っていてとても清流とは言えないですが、桟橋から蒸気船のナチェス号に乗るとリバー・クルーズを楽しめます。
ストリートカーでガーデンディストリクトへ
フレンチクオーターがあるダウンタウンを満喫したら、ぜひ緑色の江ノ電のようなストリートカーに乗ってアップタウンを目指しましょう。このストリートカーは世界最古とも言われる古風な路面電車で、19世紀の美しい豪邸が建ち並ぶセントチャールズアベニュー沿いを走っています。ローカルに混じって車窓から沿道の美しい街並みを楽しみ、オーデュボンプレイスで下車すると、目の前にあるのがオーデュボン公園です。南部特有のモスが垂れ下がった木々が印象的な大きな公園で、人々が散歩やジョギングを楽しんでいます。ぜひ皆さんも一緒にこの美しい公園内を散歩してみてください。ダウンタウンにはないニューオーリーンズを楽しめると思います。公園奥には動物園もありますよ。
また、線路の反対側にはLoyola大学とTulane大学がありますので、時間があれば、ぜひ両キャンパスも覗いてみてください。煉瓦造りの綺麗な校舎内を歩いて学食まで行き、現地学生と一緒にランチも楽しめます。2005年のハリケーン・カトリーナのときもセントチャールズ・アベニューとアップタウンは水没を免れたため、歴史的な街並みがまだしっかり残っています。最後に、時間があれば郊外のプランテーションハウスへも足を伸ばしてみてください。プランテーション時代の南部の大邸宅を見学できます。当時の黒人奴隷を使った綿花栽培によって巨万の富を得た白人富裕層の暮らしを見ると、色々感じることも多いはずです。
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