ノマド投資家 小泉雅史です。先日テレビで「消えた天才」という番組を観ました。誰もが活躍するだろうと期待していたあの天才がいつの間にか舞台から消えていく。その方の今と当時の真相を取材するという番組です。
彼らのインタビューを見ていて感じたこと。それはどんなに技術力があってもやはり最後はグリット(やり抜く力)が問われるということです。
典型的なパターンはローカルの神童と言われる人たちです。幼少の頃、地元では天才と称された人が全国区になると全く歯が立たず挫折してしまう。あるいは日本で活躍していた人が世界に出て行って挫折するパターンもあります。
逆に幼少の頃はあまり目立たなかったライバルが日々の努力を積み重ねて着実に力をつけ、今では大成しているパターンです。もちろん番組の構成上このような対比の方が面白いということもありますが、自分の周りを見ても以外と真実だと感じます。
グリットは底力と同義語です。ある道を極めていくには、一時の成果ではなく、大いなる情熱と日々のコツコツとした小さな努力の結果身に付く底力が必要です。この底力の有無が自分の目指す道に大きな壁が現れたときにやり抜けるか挫折するかを決めていくのだと思います。
底力と言うと何だか精神力のようにも理解されがちですが、経験×信念のようなものだと思います。もっと具体的に言うと、日々の小さな実績から成る総合力と自信ではないでしょうか。だから底力は一朝一夕では養えない。そして、底力が無い状態で身の丈以上のことに挑戦しても勝率は低いわけです。
人は周りと比較して目先の成果にとらわれがちですが、本当に大切なことは日々底力を養っていくことだと思います。