ノマド投資家的ハワイに住む方法

ノマド投資家 小泉雅史です。今後のライフプランとして、「日本・ハワイ・カリフォルニアの3拠点ノマドライフ構想」を考えています。個人的にはビーチリゾートが大好きなので、ハワイ・カリフォルニアのビーチ・ライフスタイルは最高です。特に留学していたカリフォルニア州オレンジカウンティのビーチ・エリアは、世界を2周して様々な国を見た後でも、世界トップレベルの素晴らしい環境だと思います。

そんなわけで、昨年はノマド投資家ライフ拠点を構える前提で、オレンジカウンティ、ロサンジェルス、サンフランシスコ、シリコンバレーを視察しましたが、今夏は20日間ほどハワイで暮らしながら、ハワイのノマド投資家ライフ拠点の可能性について調査してきました。

その結果、分かったこと。それは、「ハワイは距離的にも日米の中間に位置し、日本人が日本感覚で気軽に住める唯一のアメリカであること」そして、「ハワイに拠点を作ることで、ビジネス・教育・ライフスタイルの主に3点で大きなメリットが得られること」です。特に日本人にとって、ハワイは日米の良い部分を融合させた魅力的なライフスタイルを構築できる可能性を秘めています。

ハワイ流ノマドライフのメリット:ビジネス

ご存知の通り、ハワイは米国50番目の州でありアメリカです。よって、公用語は英語で通貨はドル。そこに拠点を作り、ビジネスや投資活動を行うということは、米国内で経済活動を行うことになり、円資産しか持たない日本人にとっては、世界最強の米ドルで資産分散・貯蓄が行えるようになるわけです。また、ハワイへの直接投資のみならず、ハワイを窓口にしたアメリカ本土へのビジネス・投資を手掛けるチャンスも生まれ、世界最大の経済規模を持つアメリカ市場に国内感覚で参入できるようになります。場所・時間が自由なノマド投資家だからこそ、ハワイに住みながら米国不動産や米国株式にリモート投資できるわけです。

さらに、ハワイは世界でも有数の観光地です。ハワイ拠点を通して、そのハイレベルな観光業ノウハウを学び、逆に日本の地方復興問題に対して、「観光地開発」という新たな手法でビジネス・投資を手掛けられる可能性もあります。ハワイの地元民は自分たちを「カマアイナ」と呼び、お互いに協力しながら世界有数の「リゾートテーマパーク」を作り上げてきました。そんな観光事業ノウハウを日本に輸出することも見据えると、私のノマド投資家ライフにおいて、ハワイは太平洋上に浮かぶ日米ビジネス・投資戦略上の最重要拠点にできると考えるようになりました。

ハワイ流ノマドライフのメリット:教育

ハワイにノマドライフの拠点を構築すると、教育面でも大きなメリットがあります。まずは、英語を学べること。そして世界から集まる多様な人種・文化への対応力を養えることです。特に子供のグローバル教育において、この「英語」と「多様性への対応力」は非常に重要です。家族で日本とハワイのノマドライフを実現できれば、例えば、普段は日本の学校に子供を通わせながら、夏休みにはハワイの学校に留学させることで、日本でインターナショナルスクールに通わせるような環境を、かなり低コストで実現できるようになります。

ハワイは人種のメルティングポットと呼ばれ、アジア系約40%、白人約25%、先住民約5%、混血約25%と、アメリカで唯一アジア系が首位の州であり、且つ混血も多いことが特徴です。アジア系住民の中でも日系人は第2位の人口を持つそうで、日本からの観光客も合わせるとかなりの日本人がハワイにいることになります。日本人にとっては、ハワイは日本感覚で住める唯一のアメリカ、それもかなり人種がミックスした世界の縮図のような稀有なアメリカなのです。ハワイに拠点を設けることで、子供に対して英語ベースのグローバル教育環境を気軽に整えながら、将来的には米国大学へ進学する道筋も併せて構築できるのが最大の魅力です。

ハワイ流ノマドライフのメリット:ライフスタイル

年中温暖な気候、世界でも有数の美しいビーチ、神秘的な山脈に生い茂るトロピカルフォレスト、外国人にも優しいアロハスピリッツを持ったハワイアンたち、スピリチュアルでヘルシー志向のライフスタイル、東洋・西洋医療の充実、ハワイアンミュージック、フラダンス、サーフィン、ハワイアンジュエリー、コナコーヒー、そして移民が持ち込んだ多種多様な食文化など。数え挙げたらきりがないほどハワイの生活環境は魅力的なコンテンツで溢れています。さらに、ワイキキでは東京の銀座のような都会的な暮らしも可能となると、ハワイは、あらゆる魅力が狭い島内にぎゅっと詰まった世界的にもめずらしい「楽園(パラダイス)」なのだと思えてきます。治安も良いのでシニアや家族にも安心。その素晴らしい生活環境を求めて世界中から人々が集まってくることにもうなずけます。「ハワイに住む」とは、世界の人々の憧れの地に住むことを意味するのだと思います。

ハワイに住むデメリットとは?

そんな最高に魅力的なハワイですが、今回の調査を通して、いくつかのデメリットもあることが分かりました。それは、「良い仕事」「良い学校」が少ないということです。ハワイの主要産業は観光業と軍事産業のため、島内には世界をリードするような大企業は存在せず、ゆえに魅力的な仕事や高度な教育を行う学校も少ないのが現状です。教育熱心な家庭は、子供を地元の名門私立校であるプナホウスクールやイオラニスクールなどの私立の小中高一貫校に通わせるそうですが、授業料は年間約250万円と高額です。昨年視察したカリフォルニアでは、公立校のレベルが高いため私立校に通わせる必要が無く、授業料は無料。この教育費格差はハワイに住む大きなデメリットだと思います。大学もハワイ大学には進学せず、アメリカ本土の学校に進学するのが一般的なので、この「仕事」「教育」の問題がハワイ生活を選択する上で最大のネックだと思うのです。

ノマド投資家なら問題解決できる

しかし、ノマド投資家なら、このハワイの仕事・教育の問題を解決できる可能性があります。ノマド投資家の最大の強みは、「時間・場所・お金から自由な暮らし」を実現できることです。例えば、今回ハワイで相談した移民弁護士に勧められたのが、ハワイの既存ビジネスをM&Aして、アメリカに自由に滞在できる「投資家ビザ(E2)」を取得する方法。ノマド投資家はM&Aを通じて一定額の資金をハワイ事業に投資することで、ビザとビジネス拠点の両方を同時に手に入れることができます。その際、ビジネスオーナーに徹し、買収企業のオペレーションは現地マネジャーにできるだけ任せることで、時間・場所に拘束されないノマド投資家ポジションをキープするようにします。そして、今度はハワイ拠点を窓口にして、アメリカ本土や日本へのビジネス・投資を拡大させて行くのです。

ハワイに暮らしながらも、ビジネスや投資はハワイを含むアメリカ市場および日本市場に拡大させることでハワイの仕事問題を超越して行くわけです。もちろん、ノマド投資家としてはハワイに永住したいわけではないので、適時、日本・ハワイ・米国本土を行き来すれば良いわけです。また、投資家ビザを取得すると、家族も自由にアメリカに滞在することが可能となります。例えば、子供は学生ビザ無しでアメリカのどの学校へも自由に通えるようになりますので、ハワイの学校教育の足りない部分は、日本やアメリカ本土の学校も上手く活用しながら、「日米デュアル教育環境」を独自に作り上げて行くことが可能となります。

日本の基礎教育レベルは比較的高いので、小中学校は日本の学校をベースしながら、休みなどを利用して定期的にアメリカの学校にも留学させ、英語や人種文化の多様性に触れさせます。特にアメリカ教育が勝っている「個性の尊重」「創造力の養成」「プレゼンスキル」「リーダーシップ」などは、日本の教育を補完させるように上手く組み合わせられれば最善と考えています。

一方、大学レベルになると、世界ランキングを見ても圧倒的に米国大学が勝っており、またITや金融、バイオなど、今後も世界をリードする主要産業においてもアメリカ企業が首位を独占している現実を直視すると、米国大学への進学を前提に高校ぐらいからは、アメリカベースの教育にシフトさせる方が良いのではとも思います。そして、今後のIT進化によりオンライン教育がさらに発達してくれば、このような日米デュアル教育も益々実現しやすくなるのではと期待しています。

ハワイは私にとってのオマハ⁈

私にとって、今回のハワイ視察はとても有意義でした。ノマド投資家としてハワイに戦略拠点を作ることで、世界有数の楽園に暮らしながら、ハワイを含む日米へのビジネス・投資を手掛けるチャンスを得られ、さらに子供のグローバル教育環境も併せて構築できることが分かったからです。「日本・ハワイ・カリフォルニアの3拠点ノマドライフ構想」の実現がぐっと近づきました。

投資家として尊敬するウォーレンバフェットはウォール街ではなく、ネブラスカ州オマハという田舎に拠点を構えながらも、米国有数の巨大企業グループを経営しています。私にとってのオマハは、じつはハワイなのではないかとも考えるようになりました。

 

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